KONAN FUTO(GRAIN TERMINAL)CO., LTD.

社員の声

営業部

当部では、主に近隣の食品メーカー様向けに“食品原料の安定供給を維持する”という大切な使命のもと、米国・カナダ・豪州の主要3ヶ国等から輸入食品原料(菜種・小麦・粗糖・コーン・大豆等)を運んで来る大型貨物船の配船スケジュール管理、円滑な荷役プランニング、関係各所との 調整・手配を行っています。
また、当部署はお客様との最初の窓口でもある為、幅広い現場知識と経験を元に、常にお客様のニーズに迅速にお応えすべく、日々業務に当たっております。

社員の声

当社は大型貨物船に積載されている輸入食品原料を、1 日に約8,000〜10,000トン荷揚げが出来る日本でも有数の荷役設備を保有しています。そのため本船が頻繫に入れ替わることもあり、スケジュール管理や荷役プランニングに苦心しております。また、荷役時の天候不良やトラブル等が発生した場合には、臨機応変且つ迅速な判断が求められますが、無事終了した際には、この上ない達成感を味わうことができます。
また当社で荷揚げされた貨物は、各食品メーカー様により食用油・小麦粉・清涼飲料水・パン・麺類・お菓子・調味料等、あらゆる商品となってスーパーマーケット等に陳列されております。これらを私たちは毎日欠かすことなく食しており、縁の下の力持ちとして日本の食卓を支えていることを身近に実感でき、本業務に携わっていることへの誇りと仕事の醍醐味を感じます。

施設管理部

当部は、サイロや桟橋のような大型構造物を始め、大小数千台からなる機器を統括管理しています。
我々の役割は、これらの設備を適切に維持し安定した操業をお客様へお約束することです。
設備を常に万全な状態に保つべく、機動力を重視し、中堅若手を中心とした技能部員と卓越した技術力を有する協力会社の常駐者との協働修繕体制を構築しています。
また、大型工事案件では計画の策定から対外交渉、契約締結、工程管理、完工に至るまで、全ての管理を担い、責任を持って業務遂行しています。

社員の声

穀物の荷揚げを行うアンローダーや搬送用コンベヤ等の機械、穀物を保管するサイロに加え、大型船舶が着岸する桟橋などの安定稼働を支えるための保守保全を行っています。
保全業務では、機械特性や施設の成り立ちなどの知識に併せ、技能が求められます。
分からないことは先輩にアドバイスを貰い、時には自ら学ぶことで、より早く戦力になることを目指します。
現場業務ですので暑い日や寒い日もあり、手や顔に機械油が付着する作業もありと、過酷な業務もありますが、クレーンの上などから自分たちが手をかけた設備が動いているのを見るととても良い気分になります。
これからもニーズに即した新たな設備の導入も検討しつつ、既存設備の保守を確りと行う、設備管理の匠として業務にあたります。

サイロ運営部

当部では、当社が独自に開発したシステムで中央操作室から遠隔操作にて、本船から荷揚げした貨物の入庫から出庫まで、全ての搬送業務を行っています。またサイロに保管中の貨物は、システムで在庫情報と温度の管理を行うと共に、サンプリングにより直接品質状況を確認し、お客様に御満足頂ける様管理しています。
大豆選別工場では専用の機器を使用し、大豆原料を正品である丸大豆と副産物に選別し、お客様へ出荷しています。

社員の声

中央操作室業務に於いて大変なのは、入出庫業務と付帯業務が重なる事です。かなり集中力を要し操作中は気が抜けません。一つ間違えれば入出庫の遅延、最悪事故にも繋がりかねず、常に緊張を強いられます。しかし、一日が無事に終われば、安堵感と達成感が味わえる遣り甲斐のある業務です。
サイロ棟業務は目に見えて成果が出る仕事ではなく、問題が起こらない事が重要で日々の地道な積重ねが大切です。
お客様からお預かりした貨物を無事出荷出来る様、責任と誇りを持って管理業務に従事しております。
大豆選別業務は、原料から正品に仕上げるとても遣り甲斐のある仕事です。作業の過程で発生する副産物など仕分け作業もあり大変ですが、私達が仕上げた大豆がお客様の製品(大豆加工食品)としてスーパーマーケット等で陳列されていると、仕事へのモチベーションも上がります。

経営企画・監査部

当部は、経営企画と監査という2つの機能を担っています。前者は、会社の経営に関する種々分析、提言や社内調整など、より良い会社を目指すものです。後者は、業務に際し遵守すべき法令や社内ルールなどが適正に守られていることを定期的に確認し、必要に応じて対策を講じるものです。加えて、IT関連の事務局も担っています。

社員の声

経営企画・監査部は、監査部署に経営企画機能を付加した形で2020年4月に新設されました。
監査とは、各部署の業務処理が遵守すべき法律や定められた社内ルールに則り正しく遂行されているかどうかの調査を行うことです。そのため監査を行う上で法律やルールを確り理解する必要があります。
当社は現在世代交代の過渡期に差し掛かっており、熟練者から次世代への技術・経験の継承や、技術進歩に伴う作業方法・作業環境の変化についての理解を促すための教育の場が、とても重要となっています。そこで当部署では、「何故?」という視点で業務方法や社員の理解度を調査し、必要に応じて教育の場を設ける等、他部署の業務支援も行います。
また、基幹システムの更新やその他情報システムの運用などの取纏めを行っており、複数の部署を跨ぐ案件で調整機能を発揮し、できる限り協力を行っていきたいと思います。

経理部

当部では、決算業務、税務申告、出納業務、予算管理といったお金の管理を行っています。
日々の取引を会計ルールに従って伝票に落とし込むことにより、各種経理データが作成されます。これらの経理データを基に出納や決算報告等を行います。また、金額以外の指標や未来の予測数値等と結び付けて各種分析を行うことで、会社の意思決定に必要な情報を提供しています。
このように、会計数値の集計・分析・報告等を行う事で、会社経営を数値の面から支えています。

社員の声

経理部に配属された当初は、経理というのは“パソコンに向かって黙々と一人でする仕事”というイメージが強かったですが、実際は、部署を超えてコミュニケーションをとりながらする仕事だということを知りました。会社の大事なお金を扱っている部署なので、正しく振込みができているか、決算資料の数字は間違っていないか等、ミスをしてはいけないというプレッシャーは常にありますが、自分が出した数字が、今後どのような経営を行なっていくかを決める一端を担っていると思うと、遣り甲斐を持って仕事をすることができます。

人事総務部

当部の業務は非常に多岐に亘ります。人事関連では主に採用活動や人材育成案の策定、人事評価の取り纏め等を行っています。また総務関連では株主総会や取締役会の運営、社内規程の整備の他、日常業務として給与関連業務や社会保険関連業務、労務管理、備品管理等を行っています。
この他、社員の声に耳を傾けることも人事総務部の重要な役割です。社内で挙がる様々な声に対して、ときに柔軟に、ときに厳正に対応することが求められます。そういったバランス感覚に加え、社員の個人情報をはじめとする重要な情報を取り扱う唯一の部署として、高潔さが求められる部署でもあります。

社員の声

(管理職)株主総会や取締役会等、会社経営の中枢に関わることができ、とても遣り甲斐を感じています。
当社の業態は“装置産業”と呼ばれ、設備や機械の安定稼働が最優先事項ですが、それらを扱うのは“人”です。当社が最も力を入れている「人財育成」、色々と試行錯誤の日々ですが、これからも社員の成長に注力し会社全体の成長に繋げていきたいと考えています。
(担当者)当社は現場主体であることから、総務として、現場の社員にとって働きやすい環境を提供していけるよう日々業務に取り組んでいます。普段からコミュニケーションを図ることで、社員の本音を知ることに努めています。そして要望に対しては真摯に向き合い、しっかりと精査し改善していくことでより良い環境作りを目指しています。社員に貢献できた時が喜びを感じる時であり、活力になっています。

番外編

阪神・淡路大震災の記憶

1995年(平成7年)1月17日未明、甲南埠頭は阪神・淡路大震災にあった。
主要荷役装置は倒壊し、ベルトコンベヤも崩落した。当社の被害総額は二十数億円に上った。大惨状を目の当たりにした社員からの第一報は、復旧は絶望的というものであった。取るものも取りあえず、まず全社員の安全確認を行った。確認作業は難航を極めたが、幸いなことに社員は全員無事だった。次に対策本部を立ち上げた。被害状況を確認したところサイロ棟の被害がそれほど大きくないことが判明し修復可能であることが分かった。甲南埠頭の使命は輸入食品原料の安定供給であり、コンベヤで繋がっている近隣のお客様へ一刻も早く原料供給を再開する責務がある。甲南埠頭の先輩たちは、命じられることなく全員が今やるべきことを自ずと知り、そして一丸となって復旧作業に取り組んだ。親会社、取引業者、関係官庁、その他多くの人々に支えられながら、この災難に一致団結し、英知を結集し、大変な苦労を積み重ねて一時は回復不能と思われていた惨状から、神戸港でどの同業他社よりも早く、わずか4ケ月で営業再開に漕ぎ着けた。
これがこの地で、我々の先輩たちが不屈の魂と不退転の決意を持って取り組み、周りから数々の温かいご支援に支えられ、成し遂げたことだ。阪神・淡路大震災により甲南埠頭は大きな物理的、経済的ダメージを被った。しかし復旧過程において、その損失を補って余りある「甲南埠頭スピリッツ」とも言うべき不屈の魂、団結力といった精神的なバックボーンを得た。
この精神は、現在も我々に脈々と受け継がれてきている。

アンローダー更新記録(2020年1月完了)

2015年(平成27年)「2号機荷役機械更新プロジェクト」発足。1969年(昭和44年)の創業より45年余りに亘り稼働してきたグラブバケット式橋形アンローダー2号機(以下「2号機」)の更新を目的とする社内横断プロジェクト。「同型機への更新を前提とはせずゼロベースでの検討」をテーマに掲げた。
検討では様々な仮説に基づいた将来ビジョンを設定。不確かな情報ひとつひとつを検証すべく、国内外を飛び回り徹底的に調査した。凡そ2年の歳月を費やし従来の 2号機から形を変えて機械式ポータリンクシップアンローダー(以下「新アンローダー」)という甲南埠頭にベストマッチな荷役機械を更新機種として決定する。
新アンローダーの荷役能力の高さから、2号機と併せてニューマチックアンローダーも不要と判断し、併せて2機分の更新となる。新アンローダーを採用するにあたり、これまでの荷揚げ方式を変更するという大きな変化に対する不安の声もあったが、関係者の前向きな姿勢により理解と協力を得ることが出来た。
創業以来の一大プロジェクトは、多くの企業・ヒトに支えられ、創業50周年という節目の年に新たなアンローダーを設置し、既設機を撤去することで無事完遂することができた。これまで支えてくださった皆様への報謝の念を表すためにも、新アンローダーの能力を余すことなく活かし、荷役の更なる効率化を目指し社員一丸となって尽力して参ります。
また、本プロジェクトは、残るグラブバケット式橋形アンローダー1号機が50年を超え今なお稼働出来ているが故に成しえたもの。50余年に亘り保全に関わった多くの方々へ感謝を申し上げるとともに、1号機の今後の展開を見守って頂ければと存じます。